弛緩性便秘(ちかんせいべんぴ)と、直腸性便秘
【注目記事】人気の「善玉菌のチカラ」。実際に試したリアルな口コミ。 【人気記事】自分にぴったりの便秘解消法を考えよう。大腸の動きを活発化して、弛緩性便秘を解消しよう
常習性便秘のうち、弛緩性便秘は腸管の緊張が低下して、腸がぜん動運動をさぼってしまうのが原因で起こります。便がたまって腸管が伸びると、さらにぜん動運動が低下してしまう悪循環に陥ります。運動不足などで腹筋の弱いひとや筋力が衰えがちな高齢者に多いタイプです。便がたまるとお腹が張って苦しいのに、出ないという状態です。
弛緩性便秘を解消するには、大腸の動きを活性化させることが大切です。朝、起きぬけにコップ1杯の冷たい水や牛乳を飲んで腸を刺激する。冷たいもの、酸っぱいもの、スパイスの利いた料理を食べてみる。不溶性食物繊維も水溶性食物繊維もしっかりとり、便のカサを増やして腸を刺激するなど、腸の動きを取り戻すようにしてみましょう。また、歩いて外出するなど活動的に行動して、楽しい刺激を得ましょう。腸をマッサージしたり、腹筋を鍛えるようにしましょう。
直腸性便秘の改善は、便意を取り戻すこと
直腸性便秘は、大腸の動きには問題がなく、順調に直腸まで送り出されて「いざ排便」となったときに問題が生じます。この問題というのが、便意の喪失です。普通は直腸に便がたまるとその刺激が脳に伝わって便意を感じ、そしてトイレに行くわけですが、忙しかったり何かの理由でトイレをがまんしてしまうと、便意がどこかへいってしまうのです。そんな経験はありませんか?席をはずせなくて、「もうちょっと」と座っていたらいつの間にかトイレに行きたくなくなっていたり。
こんなことを繰り返しているうちに、直腸に便がたまっても「便をしたい」感覚が起きなくなってしまい、それで便秘になります。この直腸性便秘は便意を取り戻すことで治ります。きちんと朝食をとり、便意を感じたら排便できる時間の余裕も大切です。毎日食物繊維と水分をしっかりとることも忘れずに。
不溶性食物繊維も水溶性食物繊維もしっかりとろう
生活習慣:早寝早起き。朝の光を浴びて、一日のリズムを整えよう。早起きをして、朝のトイレタイムをゆっくり確保しよう。朝に限らず便意を感じたら、すぐトイレに行こう。できるだけ間食を避け、しっかり空腹を感じよう。
運動:適度な運動を続けよう。運動や腸のマッサージは体の感覚を意識しながらやろう。通勤や買い物ついでに運動も取り入れよう。日常の動作も工夫しだいでエクササイズにしちゃおう。
食事:不溶性食物繊維も水溶性食物繊維もしっかりとろう。朝起きたら、コップ1杯の水や牛乳を飲もう。善玉菌を増やすヨーグルトや発酵食品も意識して摂ろう。
まとめ
・弛緩性便秘を解消するには、大腸の動きを活性化させよう
・直腸性便秘は便意を取り戻すと治ります
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